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薬液注入工法 各種工法

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■単管ロッド工法

    単管ロッド工法はかつて薬液注入工法として施工されていたが、現在では空洞充填注入などに利用される程度で、地盤への注入としては利用されていない。これはボーリングロッドをそのまま注入管として使用する工法である。

    注入材吐出孔周囲の閉塞が出来ないことにより、注入管周囲から口元への注入材の噴出や、計画注入範囲外への注入材の逸走が生じ、確実な改良が困難なことによる。暫定指針が通達されるきっかけとなった現場にて用いられていたのもこの工法である。従って 密には薬液注入工法には入らない。

    単管ロッド工法の問題点は

      1. 削孔管と地山との隙間から地山への噴出。
      2. 地盤中の亀裂や層境等の脆弱な部分への逸走。
      3. 注入自体の性質が上記の欠点を補った時代、すなわちアクリルアミドやウレタン等の高分子系材料が使用可能な時代には、この工法にて対処可能な場合も多かった。

    水ガラス系材料では、1液系統(単管方式)で地上への噴出や改良範囲外への逸走を防ぎながら施工が可能な性質を持った材料を開発できず、「暫定指針」以降は主流から外れた。

■単管ストレイナー工法

    注入管に直径5mm 程度の孔を多数あけ、薬液がこの孔から地盤中に水平方向に圧力注入する。このやり方は、ロッド注入の先端からのみ圧力注入する方法に比較して、水平方向に均等に浸透しやすい。

    薬液の吐出面積がロッド注入に比べてはるかに大きく、注入圧は小さい。施工は,ストレーナ管内に砂等のシール材を充填し、まず最上部の注入をし、それが終了すると次に施工する部分のシール材を洗浄除去する。これを繰り返し注入する。この方法は煩雑で経済性・施工性に欠けるため、現在では殆ど使われていない。

■二重管ストレーナ工法(単相式)

    二重管ロッド注入ともいう(二重管ロッドを用いる工法の総称)。二重管ストレーナ工法(単相式)は、二重管内に二種類の材料を別々に送液し、先端で合流させ、ゲル化時間が数秒単位の薬液を使用することで単管ロッド工法の問題点を解決した工法である。

    しかし、使用材料の性質から浸透性が低く、良好な止水効果は得にくい。LAG工法、DDS工法、MT工法がある。

■二重管ストレーナ工法(複相式)

    二重管ロッド複合注入工法ともいう。二重管ロッド(または三重管)を用いて複合注入を行う工法の総称でもある。二重管ストレーナ工法(複相式)は、二重管ストレーナ工法(単相式)が浸透性に欠ける。そこでゲル化時間の短い薬液と同工程にてゲル化時間の長い浸透性の薬液を注入することにより、地盤への良好な浸透性を確保した工法である。

    外管内管に分けて瞬結性注入材を2ショット方式で浸透性注入材を1または1.5ショットあるいは2ショット方式と組み合わせて二重の複合注入を行う。薬液注入工法の中で、もっとも使用頻度が高い工法である。薬液の混合装置や注入パターン等で各種の工法が開発されており、マルチライザー、ユニパック等の工法がある。

■二重管ブルパッカー工法

    二重管ダブルパッカー工法は、外管と内管よりなる二重の注入管を用いる工法の総称である。外管は一般に樹脂製のものを用いる。地盤に削孔設置したのち、先端にダブルパッカーを装着した内管を外管の所定の位置に挿入し、管外で混合した注入材(一般に一液)を圧送注入する。注入材としてはCB等の荒詰め材と浸透性(溶液型緩結など)の材料が併用される。

    工法としては、ソレタンシュ工法、スリーブ注入工法などがある。

■パッカー工法

    比較的深い注入や、局部的な注入の場合に薬液の逆流を防止するために削孔壁と注入管の間をふさぐ方法の総称である。

    パッカー工法には、ゴムパッカー(メカニカルパッカーまたはエキスパンションパッカー)、わん革パッカー(カップレザーパッカー)やエアーパッカーがある。

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